新型コロナ COVID19 マスクの真実 眼科医大高功
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でマスクに関する実験をしてみました。そこで、今までの常識とは違うこともわかってきましたので、書いてみたいと思います。
私のyoutubeは、ノーカットを基本としています。編集すると、どうしても都合の良い所ばかりを集めてしまうので、内容がほんとうかどうかわからなくなりますからね。そのかわりだらだらと長いので、もどかしい人は、2倍速とかで見てください。
実験方法
非常にシンプルなシステムで、有益な実験ができたと自負しています。
パーティクルモニターという、空気中の異物の量を測定する機械を使用しました。
大高は自分の経営する病院のオペ室の空気を自分で管理しているので(ともかくも、患者さんにかかわる大事な事は自分で確認しないと気が済まないので)、
普通はもっているはずのない、この高価(50万ぐらいした)な機械をたまたま持っていました。本当にオペ室の測定以外全く役に立ちませんし、使用頻度も極めて少ないので、自慢じゃなくて自虐です。
ふと思いついて、世界中の皆さんの役に立てるよう、この機械を使ってマスクの実験をしてみました。
0.3μ、1μ、5μのモードを使ってみました。自分の機械では、0.3が測定できる最小です。
大前提として、
●人がくしゃみや咳や話したときなどに出す「飛沫(ひまつ)」は5ミクロン(μ、と書きます。1ミリメートルは1000ミクロン)。
●その飛沫の中に、コロナやインフルなどのウイルスが入っている。ウイルスの大きさは、0.1μ。
●ちなみに余談だが、細菌の大きさは1μ。
●飛沫の形で放出され、飛沫の水分が蒸発して、最終的にウイルス単体になる。
●息を吸う時は、空気がすべてマスクを通過するものとする(皆さんご存知の通り、現実的には全く違うので、それは後述)。
●例えば飛沫は、もちろんもっと大きなもの、もっと小さなものが混じっていますし、ウイルスは必ず飛沫の形で放出されるわけではないはずなのですが、ここではシンプルに、上記のようなモデル、としました。それでも、かなり現実に近い形に話を持っていけると思います。
●マスクには、不織布、ガーゼ、布、化学繊維系、があるものとします。それぞれ、製品による違いがしっかりあるはずですが、ここではそれは考慮していない。ガーゼマスクは、一般の「ガーゼ」と呼ばれる布を8枚ぐらい重ねた構造なので、比較的製品による誤差が少ないように思えます。
結果
不織布マスク
●0.3μだと3分の1に減る。
●1μは、ほとんど通さない。
●5μも、当然だが、ほとんど通さない。
●ここから推定するに、
☆吸引に関しては
ウイルス単体、すなわち0.1μだと、たまたま繊維にぶつかって跳ね返されるモノが必ずあるから100%ではないが、ほとんど通す、と考えて良いかと。
しかし、飛沫の状態だと、ほぼ100%カットできる。
飛沫が水分の蒸発でどんどん小さくなって、5μから最終的に0.1μになるわけだが、その過程のモノでも、かなりカット効果が期待できる。
ウイルスも、写真を見ると、いくつかが一緒になっているものもありそうなので、そういうものだと、ウイルスのみでもそれなりのカット効果は期待できそう。
☆飛散に関しては
飛沫飛散防止効果は抜群。
ガーゼマスク、布マスク(原料となる布で測定)
●0.3μだと、減らす効果は認められるものの、少しのみ。不織布マスクほどではない。
●1μだと、半分ぐらいに減る。
●5μだと、ほとんど通さない。
●ここから推定するに、
☆吸引防止効果、すなわち、人から受ける迷惑を減らす効果、に関しては
ウイルス単体はほとんど通す、と考えて良いかと。
しかし、飛沫の状態だと、ほぼ100%カットできる。
飛沫が水分の蒸発でどんどん小さくなって、5μから最終的に0.1μになるわけだが、その過程のモノでも、大きなうちはかなりカット効果が期待できるが、この効果に関しては、不織布が勝る。
☆飛散防止効果、すなわち、人に迷惑をかけない効果、に関しては
飛沫飛散防止効果は抜群。
これはあくまで推定だが、飛沫飛散防止効果持続力に関しては、もしかしたら不織布より高いかもしれない。
NHKさんのビデオを見ると、マスクを普通に装着するだけで、くしゃみした時の飛沫防止効果が凄いというかほぼ100%防止に見える(実際、飛沫を撮影できるカメラで、この人いつくしゃみするんだろ?と思って見てたら、実際にはくしゃみが終わってたぐらいなので)。
驚くべきことに、くしゃみでものすごく大量の空気が一気に出るので、もちろんマスクを通しての排出では間に合わず、マスクと顔の隙間から大量の空気が出るのだが、その空気にも飛沫がほとんど含まれていないのです。
ということは、飛沫を含んだ排気がマスクにぶつかる一瞬の間で、飛沫がほとんどマスクでトラップされているということになる。
ということは、もしマスクに水分を保持する能力がまったくなくなったら、「一瞬で飛沫をトラップする能力」も多くは期待できないだろう。
ということは、水分保持能力が高いガーゼマスクは、飛沫飛散防止効果の持続力が高い可能性がある、と考えられます。
化学繊維系マスク
マスクが極端に品薄の時に測定したので、当然化学繊維系のマスクも手持ちがなく、水着の素材で測定。なので、有効な測定ができず。
ある程度の推定にはなるが、目の前で少し引っ張った時に、むこうの光が見えるような薄いモノは、当然目が粗いということなので、他の素材に軍配が上がると考えます。向こうが見えないような、目の細かいモノや、分厚いモノだと、ガーゼマスク、布マスクと同様の効果が期待できる。
薄いモノでも、飛沫飛散効果は、無いよりははるかに期待できるだろうから(仮に目が5μより大きくても、生地にぶつかった飛沫がある程度トラップされるだろうから)、エチケットとしては装着しないよりはるかに良い。
マスクで一番大事なこと
上でも少し言いましたが、飛散防止効果に関しては、ある程度隙間があってもしっかり得られるようですが、吸入防止効果に関しては、隙間から空気が侵入すると、その空気に関してはゼロになりますから、トータルでガタ落ちとなります。
吸入防止効果を期待するなら、できるだけ隙間ができないように装着することが非常に大事になります。
mail: otaka@isao.com
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