慶応大学医学部卒業生有志 インターネット医療相談チーム
慶応大学医学部有志のメンバーで、医療相談チームを作りました。メールで、全科の医療相談を受けております(眼科の医療相談は、今までどおり私、大高功や鄭医師が無料でやっています)。
平成5年卒の私達には田辺 英(あきら)という同級生がおりました。たいへんいいやつだったのですが、平成21年、41歳の若さで、胃がんで亡くなってしまいました。心身ともに油の乗ったといわれる年頃の医師であるにもかかわらず、極めて進行の早い若年性の癌に対して無力であった私達は、たいへん強いショックを受けました。
後には、妻と、下はゼロ歳からの5人の子供たちが残されました。
医師ならばたいへん多くの遺産を残していると思われるでしょうが、多くの時間を研究と教育に費やしてきた田辺が残した遺産は多くはありません(というより、ほとんどない・・・)。私達にとって、残された妻と5人の子供を物心両面でサポートすることこそが、何よりの本人に対する供養ではないかと考えました
以前より、我々同級生の輪に数多くの医療相談が寄せられていました。
それらの質問に対して誰かが回答してくれるわけですが、その回答が驚くほどすばらしく、世の中の皆さんがこのメリットを享受できれば、と考えておりました。しかし、無料で開放しても私達も忙しい身なのでパンクしてしまいます。かといって、ビジネスとしてお金を取ってやるのもどうかと長年思っておりました。
しかし、世の中には、たとえお金を払ってでも私達の意見を聞きたいと考えてくださる患者さんもいらっしゃるだろうと思いますし、それで救われる方もいらっしゃると思います。
また、メールでの業務なら5人の子供をかかえる田辺ちとせでも業務可能です。患者さんの浄財によって、田辺の遺族が救われます。
私達にとって、自分たちの知識で患者さんとご遺族のためになるならほんとうにうれしいことです。この想いを結集して、インターネットでの医療相談チームを立ち上げました。ほんとうに心ある有志が参加してくれています。
患者さんからの浄財は、半分は田辺の妻の、現在我々のチームのスタッフである田辺ちとせが受け取って、子供たちの生活費としています。半分は相談に乗ってくれた医師が受け取るものとしています。
大高は世話人をやっておりますが、その役職としてのお金は一切受け取っていないことをここで明記しておきます(回答者になったら半分もらいます)。自分の情熱を、大学時代、たった2人だけのボート部員として寝食を共にした田辺英に捧げたいと思います(^^)
私たちのチームの良いと思うところをアピールさせてください。
私達のチームの最大のアピールポイントは、全員が慶応大学医学部の卒業生だということです。
手前味噌ではございますが、質の高い医師が揃っていると自負しております。
医師はすべて同じ技量をもっているわけではありません。違いのわかる方にご利用いただければと思います。
当然ではございますが、慶応大学医学部出身者だけが良いと言っている訳ではなく、慶応以外の出身者で、ほんとうにすばらしい、尊敬すべき先生が世の中にはたくさんいらっしゃるということを前提にしております。
費用
相談料は1件につき、メールのやりとり2往復までで10500円(消費税含む)とさせていただいております。
相談内容によっては、チーム内の誰も回答できない事もありえます。その場合はもちろん一切費用はかかりません。
世の中には多くの無料の医療相談サービスがあります。それらのサービスは、最終的に相談者の多くがその医療機関ないしは提携する医療機関を受診することが想定されているので無料で可能なわけです(大高や鄭医師がやってる眼科の無料相談もそうです)。このチームは有料でお願いしておりますが、その分自分たちへの受診を前提としない、完全に公平な意見を述べることができていると考えます。
手順
わかりやすいように、皆さんのことを「質問者」、回答する医師を「回答者」と呼ばせてください。
●質問はメールでお願いします。質問者は
@今までの経過
A質問したい事項を箇条書きで(いくつでも結構です)
B有料サービスであることを了解している事(大高が眼科の無料相談をやっているので、すみませんが、念のためにお願いします)
を書いて、私、大高功のメールアドレス otaka@isao.com までメールして下さい。大高が担当の田辺ちとせに転送します。
●ちとせは、医療相談チーム員全員へメールを転送します。その際、皆さんの本名は匿名にいたしますので、チーム員はあなたのお名前を知らずに回答いたします。たとえ匿名でも、チーム員がチーム員以外に決して口外しないことは当然のお約束といたします。ただし、質問者のために、チーム員以外のドクターに聞くことはありえます。
●チーム内の誰かが回答いたします。
●ちとせは回答を質問者に転送いたします。回答者の名前も匿名とさせて下さい。というのは、現役で仕事をしている生きの良いドクターは、自分の勤務する病院に他の仕事をしていることを知られるとあまり良くない場合があるからです。
●質問者は、追加の質問があれば質問を箇条書きにしてちとせに送ってください。最後の質問ですので、聞き漏れがないようお願いします。
●ちとせが回答者に転送します。
●回答者が回答し、ちとせが質問者に転送いたします。回答はこれで終了とさせてください。
●ちとせが請求書を送ります。回答に満足されたらお金を振り込んでください。
このようにお願いします。
患者の皆さんに事前に知っておいてほしい、医療相談の限界
●当方のチーム員は、呼吸器内科 消化器内科 循環器内科 脳外科 消化器外科 呼吸器外科 精神科 麻酔科 眼科 泌尿器科 産婦人科 耳鼻科 (皮膚科、整形外科は募集中)となっております(科によっては複数人います)。
これらの科の者で受けきれない質問(診療科の中でも専門が違うとか)の場合、私たちのチームはいい加減な回答をすることなく、ちゃんと同級生や知り合いに聞くようにしています(同級生には全科複数人揃っています)。
ですが、チーム員以外では、メールでの質問の回答であとで責任を問われないか、などの心配をする先生もいるため、回答がやや浅めになる場合もあります。
メールで医療相談をする人は感覚的にはとても進んでいる人です。その進歩についていってない医師もやはり多くいるわけです(というより、世の中ほとんどがそう)。ご理解いただければありがたく存じます。
●回答者は実際に患者さんを診ていないので、個々の細かい状況には対応できず、あくまで一般論を述べることしかできません。みなさんの現在の状況は、主治医の先生が一番ご存知だということをあくまで忘れないようにお願いします。
●現在受けていらっしゃる治療がたとえ一般的になされていることと違っても、それはその先生が独自で先進的なことをされているのかもしれないし、決して否定することができません。
●当方からの回答はあくまで一つの「意見」であって、医療行為ではありません。なので、回答されたことによって問題が起こったので賠償金を払えとか、そのような事を事後におっしゃらないようお願いします。そんなことはありえないと良識のある皆さん思われるでしょうが、そういうことを言って来る人も世の中にはいるのです。
我々が提供できる、患者さんにとってのメリットは
●慶応大学医学部出身の、しっかりした教育を受けてきたドクターだけのチームから回答を受けられます。
●家にいながらドクターの意見が聞けるので楽ですし、費用もトータルでは安いのではないでしょうか。
料金は頂戴しておりますが、患者さんご本人や、時に家族が使われる時間対費用、移動費、診察費、それらすべてあわせると、当方の金額のほうがずっと安いのではないでしょうか。保険診療ではないので、日本の保険医療費を下げることもできると思います。
●患者さんが移動しなくても意見を聞けます。
重症の患者さんにとって、病院への移動、病院での待ち時間は、心にも体にも、事のほかこたえます。
●患者さんが入院中でも相談可能です。
●家族や関係者が患者さんのために、時には患者さんに内緒で医師の意見を聞くことができます。
病院では特殊な場合を除いて本人が来院しないと難しいですから。
●(セカンドオピニオンの場合)主治医の先生にばれない。
主治医の先生に内緒で他の先生にかかっても、近所ではレセプトや地域で行われる小学会などを通して主治医の先生にばれてしまうことがあります。当チームへの相談なら、その心配がない。
●繰り返しになりますが、無料サービスと違って、完全に公平な意見を聞ける可能性が高いです。
世の中には多くの無料の医療相談サービスがあります。それらのサービスは、最終的に相談者の多くがその医療機関ないしは提携する医療機関を受診することが想定されているので無料で可能なわけです(大高や鄭医師がやってる眼科の無料相談もそうです)。
このチームは有料でお願いしておりますが、その分自分たちへの受診を前提としない、完全に公平な意見を述べることができていると考えます。
先生方へ
「セカンドオピニオンを聞きたいので紹介状を書いてください」・・・医師にとっては本音では嫌な言葉ではありますが、これを患者さんから言われる先生は、高度な医療をされている先生です。私達は、そのような先生方をたいへん尊敬しております。
我々のチーム員はすべて、普段は各自の病院で高度先進医療に携わって、重症の患者さんを診ている者でございます。私達もまた、日常の診療では患者さんのそのような申し出を完全には避けることができません。どんなに最高の治療をしてても患者さんの期待通りに治らない事は多々あり、期待通りに治らない患者さんが他のドクターの意見を聞きたいと考えるのはある意味当然かもしれません。
なので、それ自体は仕方がないことと割り切っておりますが、どうせセカンドオピニオンでかかるなら、しっかりとした先生に正しいことを正しいと言っていただきたいと思います。昔はそんなことも考える必要はなかったのですが、病院間の競争の激化の影響でしょうか、前医をおとしめることによって自分の医療の優位性を高めようとしているドクターが増えているような気がしますので。
我々は自分たちの勤務先に相談者を誘導をしようとは一切思っておりませんので、自分たちの優位性を高めるメリットもありません。なので、先生方がなさっている正しい治療は正しいと言います。難しい症例で先生方が治療に苦労されていることも行間から読み取り、患者さんにお伝えします。それによって、しっかりとした治療をされている先生方と患者さんとの関係強化をサポートできればと考えます。
また、保険医療ではありませんので、ほんの微力ではありますが、日本の医療費を下げるお手伝いもできると思います。
このように、先生方の利益を反することのないチーム作りをしていますので、ご理解をお願いできましたら幸いと存じます。
このように、患者さんにとっても、主治医の先生にとっても、相談を受ける医師にとってもメリットのあるサービスを提供できるチームであることを常に目標としております。困っている方にご利用いただき、心身ともに健康な人生を送っていただくことができれば幸いです。
世話役、横浜相鉄ビル眼科医院院長 大高功
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(2010年5月5日より。一人の方が複数回アクセスしても1とカウントしています) |